研究レポート

車種別にみた自動車用燃料需要の価格弾力性の推定

説明 エネルギー・資源学会論文誌に掲載のため、論文はJ-Stageに掲載。
会誌「エネルギー・資源」 2026 年 47 巻 4 号 p. 109-116
執筆者 星野優子、小川順子
概要 日本のCO₂排出量の約16.5%を占める自動車部門における電動化の重要性は論を俟たないものの,EVの本格的普及までのトランジション期においては,既存車の高効率化,ハイブリッド化や次世代燃料の活用などが期待されている。こうした中で...
要旨 本研究は、日本の自動車用燃料需要の価格弾力性を、ハイブリッド車、普通・小型乗用車、軽自動車、貨物車などの車種・車格別に、軽自動車は地域別にも推定した。価格上昇・下落時の反応の非対称性と非線形な需要トレンドを状態空間モデルで捉え、燃料消費量と走行距離を比較して、走行抑制と燃費改善の影響を検討した。その結果、価格反応は車種・地域・用途で異なり、普通貨物車の軽油需要では有意な反応が確認されなかった。燃料価格の転嫁が進まない物流部門では価格政策のみの需要削減効果は限られる一方、暫定税率廃止に伴う燃料消費の増加は限定的で、事業者負担の軽減に資する可能性が示された。カーボンプライシングのような価格政策は、車種・地域・用途別に設計する必要がある。
キーワード 自動車用燃料需要、燃料需要の価格弾力性、車種別分析、価格反応の非対称性、状態空間モデル、カーボンプライシング
メディア情報 HP (2026年7月14日)
URL https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjser/47/4/47_109/_article/-char/ja
要旨PDF https://test-eneken.mvmt.jp/data/13387_summary.pdf